水の浄化のしくみ

環境を考えた持続可能な養殖技術の確立を沖縄から

閉鎖循環式陸上養殖  Recirculating Aquafarming System

2014年に始まった海水魚の陸上養殖の実証実験。

手作りのタンクと生物濾過槽とエアレーションだけのシンプルな機材だけでスタートしました。

南城市大里大城の山の中でヤイトハタ(あーらみーばい)の稚魚約1000尾からのスタート。

海水のかけ流しではなく一度システムの汲みいれた海水を養殖期間を通して循環ろ過させて再利用するという方法です。

毎日養殖棟に通い魚の様子を観察し水質検査、ろ材の洗浄。

海水魚を完全陸上でやることは当時から珍しく

例えば変わっていく水の色の原因や微生物の活性条件など

沖縄県内外の研究者と繋がって知見をシェアしていただいたり

公開されている論文や文献などから知識を得て現場に応用していくという日々でした。

沢山の失敗は成功するためのヒントになり、現場でのデータとノウハウと経験が蓄積されていきました。

 

環境に負荷をかけず人の手によって水質をコントロールし病気の発生を抑え抗生剤や薬剤を投与する必要のない養殖方法。

さらに屋内で養殖することにより環境からの影響も最小限にとどめることができ、

台風や寒波・熱波や季節の制約を受けない養殖方法でもあります。

陸上でやるということは自然にとっても私たちが口にする食材の安全性の観点からもメリットが多く

 

新しいこれからの産業に成長しうる分野であると確信しています。


自然の浄化の仕組みと同じ微生物ろ過を採用。

開始2015年から現在まで